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日常の挨拶

作者:胡勝利 文章来源:贯通论坛 点击数 更新时间:2004-7-4 19:40:00 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

あいさつも複雑 日本人は、他人との日常的なつき合いの中でも、人と人との上下関係を考慮しながら行動します。
 単に日常的な挨拶用語の使い方から、人と人との上下関係、親しさの度合い、企業の習慣などが覗えるのです。

 朝、初めて人と会った時、どのように挨拶すべきでしょうか?たとえば学校の場合は、相手がクラスメートや先生だったら、「おはようございます。」とか、「こんにちは。」とか、「久しぶりですね。」など、わりと自由に言葉を選ぶことができます。
 というのは、学校では人は自分しか代表しないので、どういうふうに挨拶するか、あるいはどう考えるかは、自分次第です。
 でも、企業の場合はそうはいきません。特に、従業員の多い企業では、従業員はそれぞれのシフトに従っているので、もし会ったとき、「こんにちは。」といったら、相手に対する誠意が十分ではなく、自分の集団意識が薄いと思われてしまうのです。
 ですから、この日初めての対面だったら、いつでも「おはようございます。」と言わなければなりません。
  
 たった一つの「おはようございます。」でも、その言い方は実にさまざまです。上司が自分の部下に会ったときは、「おはよう。」と寛容そうに言うのです。
 部下が自分の上司に会ったなら、「おはようございます。」と最初から最後まで、まるまる全部言わなければなりません。
 女子社員はわりと教養があるようで、たいていフル挨拶です。経営者トップと一緒に仕事をする社員や、中間管理職の人などは、地位は平社員より高いものの、長い間ずっと女性やトップたちと一緒に仕事をしてきたからでしょうか、そういう人は、挨拶はいつもきちんとしているようです。

 身分の同じ同僚は、普通「おはよう。」で済みます。というのも、後の部分を省略することで、お互いに親しさを感じるようです。
 もっと簡潔ないいかたは、「オーッス!」です。首尾揃っているけれども、間が省略されてしまうという言い方ですね。男性間ではそれは一種の暗黙の了解になっているようです。
  
 会うときの挨拶のほか、お別れを告げるときの挨拶も人付き合いのポイントです。日本では、黙ったまま帰ってしまうということは有り得ません。
 日本人は帰るとき必ずお別れの挨拶をするのです。仲間だったら、先に帰る人は、「お先に失礼します。」と言うのが普通です。残った人は、「お疲れ様。」とか、「おやすみなさい。」などと返事をします。
 仲のいい上司なら、「お疲れさん。」とか「ご苦労さん。」と言ってくれるはずです。自分の地位にこだわる上司は、たいてい「ご苦労様でした。」という丁寧な言い方を選ぶようです。
 とはいえ、「お疲れ様でした。」という言葉は、多少目上の人が下の人に言うという意味合いが入っているので、自分の目下の人や同僚などにも使えるし、自分より目上の人や知人にも使えるのです。
 ただ、自分より目上の人で、普段あまりお付き合いのない方に対して、その言葉を使ってはいけないそうです。ですから、もっとも適切な言葉が見つからないときは、「ありがとうございました。」というふうに返事をするのが無難でしょう。
  
 また日常で得意先と接待する時もまったくそのとおりです。会社に新規のお客さんがきたとき、こちらはお金を貰うほうで、取引の決定権は相手に握られているから、「お疲れ様でした。」という言葉は、絶対こちらは使ってはいけないし、言われるほうになるのが、妥当なのです。
 こちらは、相手の顔色を見ながら話をするのに対して、相手はかなり落ちつきのある様子で、ポイントを全部説明してから、適当に「では、そういうことで宜しくお願いします。お邪魔しました。」と、帰る意思を伝えてきて、対してこちらは「お忙しいところ、どうもありがとうございました。」というふうに返事をしなくてはならないのです。
 他人のサービスを受ける立場に立っている人なら、出前にきた宅急便屋さんやポストマンに対して、「ご苦労さん。」といっても大丈夫です。
 サービスを提供する人は、お客の言葉遣いをどうこう言う余地がないのです。「お客様は神様」ですからね。

 さらに、釣りに行った場合などは、また状況が違ってくるのです。知らない釣り人同士の間のことですが、腕が今ひとつの誰かが先に帰るときは、みんな「お疲れ様でした。」と言うのです。なぜなら、その人の釣りの様子を見ていると、本当にお疲れ、と思えるのですからね。
 釣り人同士の間には上下関係がないので、お互いに声をかけるのも、ただの赤の他人に対する好奇心に駆られて、のことのようです。
 お別れのとき、ここで普段の挨拶を使うと、逆に変に感じられるので、「どうも。」という一言で済ませます。もちろん「どうも。」の意味を知りたい人はいないでしょう?
  
 場合によって、挨拶は人を怒らせてしまうこともあります。ある日の電車の中で、一人の若者が席に座る時、何気なく「すまん!」と一言いったのです。
 するとその「すまん!」は、隣に座っていたおじいさんの目をまん丸にして、非常に怒らせてしまったのです。普段「すまん!」は、目上の人の常用語ですが、この若者が年寄りにその言葉を使ってしまったことは、礼儀知らずか、あるいはわざと言ったとしか考えられないからです。
 
 日本のレストランなどは、挨拶がわりときちんとしているところです。しかし、最近の見習実習生の挨拶は今ひとつのようですね。
 日本の挨拶用語はたいてい長く、発音はかなりややこしいのです。ですから、長い挨拶用語を適当に言ってごまかす実習生は少なくありません。
 たとえば、店に入ってきたお客さんには「いらっしゃいませ。」という、きれいな挨拶をすべきですが、何回聞いても、どうも最初の「い」が飲み込まれてしまったようで、「らっしゃいませ~」と聞こえるのです。もっと短いのは、「しゃいませ~」というものです。
 店を出るお客さんに対するきちんとした挨拶は、「ありがとうございました。」というはずですが、いつも「ございました~」というふうに、後半しか聞こえないものです。
 しかも、その中に時折、「ました~」という何だかよく分からない声すら紛れているほどです。ただしその勢いだけは、中々のものだと思いますけどね。
 もしかして自分が聞き間違ったかも知れないと、自分の耳を疑い、次の時、わざわざ近いところで聞き直すのですが、でもやはり「ございました~」のままです。また、「毎度~」という人もいます。「毎度~」の後は意味不明です。

 今の日本は、長年の不況の影響で、お客が商品の値段と数量にばかり目を向けて、お店の礼儀をあまり気にしなくなったのではないでしょうか。景気の良かった時は、店員の礼儀が良くないと、客足がぱったり無くなったといいますけれどね。

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