您现在的位置: 贯通日本 >> 留学 >> 留学感受 >> 正文

誰が私の飼主なの?

作者:図立コニ…  来源:贯通论坛   更新:2004-7-9 10:36:00  点击:  切换到繁體中文

 

日本医科大学私は中国新疆省の出身です。新疆医科大学の修士を卒業後、母校に残って心血管病の実験研究を続けました。
  今から三年ほど前、仕事の関係で「心筋細胞」という研究のため、日本医科大学大学院に派遣されました。
  半年後、私は既定の研究目標をクリアしたので一旦帰国しました。学校に戻った私は設備の一流でない自分の実験室を見て、「不必不知道、一比想跳槽」(比べなければ分からないが、いったん比べてしまえば居場所を変えたくなる。)、日本医科大学に比べたら数十年もの差がついてしまうと思いました。
  しかし公費留学のチャンスもなかったので、結局当時の仕事をやめて東京にやってきたのです。   

 日本にきた当初、私は日本医科大学に研究生として入学しました。そこで半年ほど仕事をした経験があるので、その研究室のいつもの実験を熟知してはいましたが、大学院生になるためには入学試験を受けなければなりません。
  日本の医学院の入試試験は「16年間の教育かつ医学、獣医学教育を受けた人」でなければ受験する資格はありません。それを考えると、かつて国内で修めた三年もの修士課程の履修は無駄になり、一般の獣医学を学ぶ大学卒業生に比べても、自分の条件は整っているとはいえません。
  しかもそれだけではなく、ここで何もかも最初からやり直さなければならないのです。言葉の勉強でもそうです。日本の大学院の入学試験は主に外国語(英語)と専攻分野の筆記試験があり、その上指導教官の面接もあるのですが、中国人である私が英語で回答をしたり面接を受けたりするわけには行かないのです。
  日本では英語だけで大学院の試験を済ませることはありえないのです。   

 これまでの経験と知識を持ってすれば日本の大学院に入ることは難しくないだろうと思っていたのですが、日本にきて問題はそう簡単ではないことがようやく分かりました。
  結局私は普通の就学生と同じように日本語学校に通うことにしました。ただ違うのは、就学生は日本語の勉強以外にアルバイトをすることが多いのですが、私は日本語の勉強以外に東京医科歯科大学で実験をしなければなりません。
  日本での収入はなく、しかも研究生のためまた学費を科されるので(学期ごとに20万円くらいかかります。)まもなく生計が立てられなくなりました。食事さえ絶たねばならないほどでした。
  これはもう限界だと思った私は、指導教官に相談に行ったのです。研究生は学籍を持っていないので、奨学金を申請することもできません。指導教官は私の話を聞くと、同情はするが援助はできないという顔をしたのです。
  「兵无粮草自散」(兵糧がないと、兵隊は集まらない。)「皇帝還不差餓兵」(皇帝は飢えている兵士を遣わない。)とよく言われますが、生計のためにアルバイトをしなければならないので、これ以上実験を続けることができないと、やむを得ず先生にいいました。
  実は研究生がやっている実験は、すべて所属している教官の研究のための実験なので、つまり研究生は「為他人做嫁衣裳」(自費で他人の嫁入り衣裳をつくること、自費で他人のために仕事をするのたとえ。)のようなことをやっているのです。
  ですから「不缺吃但少穿」(食べるものには困らないが、着るものがないことに悩まされる意。先の「嫁衣裳」からの繋がり。)の指導教官は、二週間も実験室に入ることのなかった私にちょっと苛立ったようで、E-mailで失踪した私を呼び戻したのです。
  しかも教授ながら話の上手い人で、「やっとあなたのために学校の動物室でのアルバイトを見つけてあげた。仕事はネズミを飼うことだけど、どう?」と私に聞いたのです。将来のために私が断われるわけがありません。   

 ネズミ飼育籠
  実験用動物を飼うことは科学実験の一部なのです。飼育室に入る前に消毒服に着替えなければなりません。消毒服は全身を包んで目のところだけ開いているので、まるで「防化兵」(化学兵器の防御にあたる兵士)のようです。
  ただ「防化兵」と違うところは、私の場合は「防化兵」の自己防衛よりもむしろ鼠を防護するために自ら自分を包装するのです。
  これらの「ペット」を世話することは容易ではありません。決められた時間に餌や水をやるほかに、常にネズミたちを引越しさせなければなりません。
  また毎日の観察記録や彼らの出生・死亡状況など、すべて的確に把握しなくてならないのです。死亡したネズミの場合はまだましです。彼らの「生死薄」(もともとは閻魔様が人間の死亡時間を書き留める帳簿のことを指す。)にペケをつけて死亡した日付を書き入れればいいだけだからです。
  出生の場合はもっと面倒です。出生日付だけではなく、赤ちゃんネズミの性別を記録しなくてはいけないのです。生まれたばかりの赤ちゃんネズミの性別は鑑別しにくいので、その鑑別を何回もする必要があります。
  白ネズミの生殖力はとても強いものでオスとメスを別々の籠を入れないと、信じられないほど速く繁殖します。ネズミ族の「鼠丁興旺」(これは四語成語の「人丁興旺」を置き換えた言葉です。「人丁興旺」とは人がどんどん増える様のこと。)は、小さい籠から大きい籠まで、大家族を核家族に分けたり、私の仕事の量を増やす一方でした。   

 ネズミはときどきイタズラもします。籠の蓋にくっついてなかなか下りてこなかったり、私の目を盗んで外に逃げてしまったりもします。脱走犯があれば必ず捕まえてこなければなりません。
  狭い飼育室の中はネズミ籠でぎっしり占領されているので、たくさんの障害物の中、脱走犯を捉まえることは警察が泥棒を捕まえるよりも難しいのです。
  警察は泥棒を捕まえたら、不満を発散するために泥棒を叱ることができますが、私はネズミ
の脱走犯を捕まえても、気分の発散どころか、彼らの世話をしなければならないのです!
 
飼育室の温度は常に28度に設定されていて、換気設備もないので(たぶん白ネズミたちは換気設備なんか要らないでしょう。そうでなければきっと設置されているはずです。)部屋の中は蒸し暑くてとても臭いのです。臭い匂いは鼻にツンとくるだけではなく目にも沁みるのです。
  生活はキツかったけれど私は毎月、大学のプールの定期券を買うことにしました。毎日飼育室から出るとすぐプールに直行です。

 二年間の月日は生活が安定して食べ物も着るものも困らない人にとっては、その長さを感じないかもしれませんが、私のようなかつて一度安定した生活を送り、今また苦労の日々を送る、しかも苦労しても将来の見通しが立たない人間にとっては、まさに「度日如年」(一日が一年のように長く感じる。)のようです。   

 日本語学校での勉強は順調でした。私は日本語の基礎が少しもなかったのですが、ニュアンスの把握や単語の暗記など比較的速いほうでした。日本人の先生が言うには、ウイグル語が日本語に似ているので、中国新疆出身の人はみんな日本語の上達が速いということです。
  たぶんそうなのでしょうが、私は医大の研究室で多くの時間を取られながらも、日本語の勉強を怠ることはありませんでした。
 
二年後、私は日本語能力試験の一級に合格しました。――そしてやっと大学院の入試試験に参加できるようになったのです。   

 申し込みから資格審査、勉強の復習、そして資料収集まですべて順調でした。私は国内の大学院にいたときに、英語検定の六級に合格したので、英語は私の得意科目です。日本の大学院の入試試験には通るはずです。
  専門分野の問題は専門知識と共通問題の二つに分けられ、採点する人はその受験生の指導教官です。私の指導教官は、循環器内科の教授であり、大内科の部長でもあります。
  普通、名教授のお気に入りの受験生は、専門知識の筆記試験と面接を比較的容易に通ることができます。言い換えれば、その受験生は英語の試験にパスさえすれば、もうほぼ内定をもらったようなものなのです。
  最も肝心なことは、やはりいかに名教授の研究生になるか、いかにその名教授の研究室に入れてもらうかということですね。
  指導教官は、ネズミ飼育の仕事をしっかりやっていたことで私の真面目さを評価したのでしょうか?それとも私が医学に向いていると思ったのでしょうか?とにかく私を助けてくれました。
  彼は専門科目の復習範囲を教えてくれたほかに、試験のことで特別に私と面会してもくれたのです。

 やっと「ネズミ娘」は博士になったのです!喜びのあまり興奮し、感激で一杯でした。でも落ち着いて考えてみると、ふと自分に聞いてみたくなります。
  「この二年間、私がネズミを養ってきたのだろうか、それともネズミが私を養ってきたのだろうか?」と。


 

留学录入:贯通日本语    责任编辑:贯通日本语 

  • 上一篇留学:

  • 下一篇留学:
  •  
     
     
    网友评论:(只显示最新10条。评论内容只代表网友观点,与本站立场无关!)
     

    日本留学 留学心理素质很重要

    日本留学生省钱有妙招

    日本留学 留学申请各阶段条件是

    办理日本留学签证的三大注意事

    留学生需要了解的中日文化差异

    日本留学 汽车专业的就业前景分

    广告

    广告