パリのシャンゼリゼ（Champs Elysees）通(どお)りかと思(おも)うほど海外(かいがい)の高級(こうきゅう)ブランドの出店(しゅってん)ラッシュが続(つづ)いている。ブランド側(がわ)も顧客側(こきゃくがわ)にも、立地(りっち)のいい場所(ばしょ)、オシャレな店舗(てんぽ)、ブランドのすべてを表現(ひょうげん)できる路面店(ろめんみせ)は、魅力(みりょく)も人気(にんき)もある。その一方(いっぽう)で、豪華(ごうか)な空間(くうかん)や手厚(てあつ)いサービスで顧客(こきゃく)を引(ひ)きつけなければならないほど、競争(きょうそう)が激(はげ)しさを増(ま)している。銀座(ぎんざ)、丸(まる)の内(うち)、表参道(おもてさんどう)などの一等地(いっとうち)に集中(しゅうちゅう)する傾向(けいこう)のブランド競争(きょうそう)の行方(ゆくえ)もさることながら、ブランドの出店(しゅってん)により街(まち)や通(とお)りが綺麗(きれい)になっているのも事実(じじつ)。売(う)り場面積(ばめんせき)が大(おお)きい旗艦店やフラッグショップと呼(よ)ばれる路面店(ろめんてん)の社会的(しゃかいてき)な美的貢献度(びてきこうけんど)はある。江戸(えど)の町並(まちな)みもパリのように統一感(とういつかん)があったという。日(にほん)本の伝(でん)統(とう)的(てき)な美(び)意(い)識(しき)が蘇(よみがえ)る日(ひ)も近(ちか)いかも。