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お地蔵様が誘拐された

朝テレビをつけると、見知らぬ人のインタビュー場面が出てきました。内容を聞いてみると、神戸市の近くにあるお寺のお地蔵様が誘拐されて、30万円の身代金を要求されているということでした。
 「うそ?!さすが世の中変わりつつあるなあ、お地蔵様を誘拐する人が現れるようになったとは!」と驚きのあまり思わず声をあげてしまいました。
 しかも、そのお地蔵様の像は別に特別な材料で作られたわけでもなく、長さ30センチくらいの石像だというのです。まるで誰かがいたずらをしたかのような事件です。
 日本人はお地蔵様の像を祀ることが好きなようです。旅人の無事や子供の成長を見守ってくれると信じられているのだそうで、昔は村のはずれによくお地蔵様の像が見られたものです。日本の時代劇の背景にもお地蔵様の像がよく映ります。
 今回の事件は、神戸市垂水区の、観光地の山の上にある小さなお寺に供えられているお地蔵様に起こったことでした。付近の住民にとっては守り神だそうで、近くに住む信心深い人が二人、よくそこで線香をたいて、お経を読むそうです。さらにそこは観光地なので、お寺にお参りにくる人も絶えません。

 お地蔵様にお参りする人々
 3月5日の朝、寺にあるはずのお地蔵様の像が急に姿を消してしまい、賽銭箱に一枚の紙が張られてあったそうです。紙には「お地蔵様は誘拐した。取り戻したければ、500円の硬貨を600枚、計30万円をビニール袋に入れて3月25日までに、近くの**中学校の正門前に埋めておけ。」と書かれていたというのです。しかも、それだけではなく、山の上で店を開いている喫茶店も、その当日には店を閉めるようにと要求してきたそうです。
 期限を3月25日にしたのは、翌日26日はお寺の地蔵祭の日なので、きっと多くの人がお参りにくるだろうと、犯人が予測したからでしょう。お祭のため、みんなはきっとお金を出してくれるだろうと、犯人はそう思ったのでしょうね。
 山にある喫茶店の店主も熱心な信者の一人です。信者たちは話し合ったあげく、現地の警察に通報して監視をつけてくれるように頼みましたが、いたずらだと思われて断られてしまいました。結局、犯人は捕まらなかったのです。
 悪質ないたずらにお金を払うわけにもいかず、犯人が自分の良心に目覚めることを期待するほかありませんでした。そして、あの二人の最も熱心な信者は今も変わらず、毎日空っぽになったお地蔵様のお堂に向かって線香をたいてお経を読みつづけているそうです。

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