猛暑の中、人々はいろいろな方法を使って暑さをしのごうとします。たとえば海に泳ぎに行ったり、旅行に出たりします。
しかし、どんな避暑方法であっても、体内の水分補給は欠かせないものです。そこで、清涼飲料水と言われるものがどっと市場に出回り、人々の水分に対する需要を満たします。
さまざまな飲料水の中でも、レモンの入ったものは人気のある飲料水の一つといえるでしょう。レモン一つに含まれている水分はその総重量の92%にもなります。
それだけではなく、レモンの中には豊富なビタミンが含まれているので、レモン系の飲料水は暑気払いにうってつけなのです。
しかし、どんなものにもプラスとマイナスの面をもっています。レモンもその例外ではないでしょう。レモンには「ソラニン」と呼ばれる毒素が含まれています。
この物質は日光(紫外線)と反応しやすいもので、喉が乾いた時、うっかりして強い日差しの下、砂浜などで飲んだなら、その後、皮膚に皺やシミが出るという結果に繋がりやすいと言われています。
ここで、もう一つ触れておかなければならないことがあります。それは英語の「Lemon」という言葉についての解釈です。
英語の辞書を引いてみると、「Lemon」についての解釈には、「ミカン科シトロン類の常緑低木。初冬に実る。外皮は黄色、芳香が高い。」という正統な説明のほか、「欠損品、欠陥のある商品、性格上問題のある人」などの意味も書かれています。
単に外皮から見ただけでは、中身が良いかどうかを判断しにくいというレモンの特質から、その意味が生まれたそうです。一見、さわやかに見えるレモンに、上述のような「シミを誘発する」といった特質がある、ということもその一例なのではないでしょうか。
それゆえに、「Lemon」は商品の質を連想させる言葉になったのです。見た目だけで商品の購買を決めると、騙されることが多い、という意味合いがだんだん強くなったのです。

免許を取得した人がまずすることと言えば、車を買うことです。経済的なことを考慮して中古車を選ぶ人は少なくないでしょう。
しかし、日本の中古車市場にも数多くの「レモン車」があるのです。
「レモン車」とはつまり「問題車」や「事故車」のことです。しかし、もちろん販売側は決してそれを「問題車」や「事故車」と呼ぶことはないでしょう。
日本の中古車市場は巨大ですから、不実な事もしばしば起こります。
ごく一般的な例としては、走行距離のメーターの針を数値の小さい方に回して、走行距離を7万マイルから3万マイルに装い、顧客を騙すという方法です。
そのほかに、火災で焼けた車の廃棄部分を取り外して、残った部品を先進技術で繋ぎ合わせて、最後にその表面に綺麗な塗料を塗り、外観のいい中古車に変身させてしまうという方法もあります。
ですから、中古車商売はやりやすいという話は、知らない人には信じがたいことかもしれないですが、実際は「古物商許可証」だけを持っていれば、誰でもただちに商売を始めることができるのです。
中古車のディーラーは、車についての専門知識よりも、うまいことを言える舌さえあれば、商売も繁盛することでしょう。
もちろん市場経済の主導の下にある日本では、信用は商売の根本です。消費者の利益が侵害されることのないように、日本の車販売業界には「自動車公正取引委員会」という組織が作られています。この組織は顧客の利益を侵害する不法行為を制御する組織なのです。
しかし、日本の中古車販売店は15000店ものあるのですが、この組織に加入している販売店は9500店ほどです。残りの5500店が何をやっているかは知るよしもありません。
とにかく日本では毎年500万台あまりの中古車が取引されており、売上は1兆円を超える巨大な利益を生み出しているのです。
このおいしそうな誘惑を前に、これまでに多くの「勇士達」が危険を冒しながらも、あるだけの手腕を注ぎ込んできたことでしょう。
経済用語に「情報の非対称性」という言葉があります。今日の社会は一種の「情報非対称」的な社会なのではないでしょうか。私たちはこの社会をよく見てみれば、その中に「レモン車」のような商品が実にたくさんあります。
この文章を通じて、私たちはただ「レモン車」についての知識を少し知るようになったのですが、この一握りの「知識」をもって、今後のトラブルを避ける効果を期待するばかりです。