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取り急ぎと鳥の急ぎ

作者:胡斐  来源:贯通论坛   更新:2004-7-4 19:38:00  点击:  切换到繁體中文

 


鳥の急ぎ 日本の企業間では、一つの取引が成立するまで、かなりの手数がかかります。
 特にコンサルティング会社や広告代理店などは、ある意味、得意先に見せるプレゼンテーションによって、取引の成否がほとんど決まってしまいます
 しかも、交渉の始めからサービスを提供し終えるまで一歩一歩、プレゼンなくしては先に進むことすら出来ないのです。
 少しずつ少しずつ取引成功の兆しが見えてくるのに従い、そのつどプレゼン内容は、だんだん厚みと深みが増していきます。
 プレゼンというものは、とにかくファイルの量が多いものです。しかも関係者ごとにワンセットずつ用意しておかなくてはなりません。
 結局、一つの取引が終了するまでに、こうした説明書類やファイルで、大きな紙の山ができてしまいます。日本では紙は、やはり値打ちのないものと見なされているようです。

 ところが人間はもちろん神さまではないので、いつもプレゼンに成功するという訳ではありません。特に新人の場合はそうです。
 たとえば取引の進行状態をうまく把握できなかったり、プレゼンするタイミングを間違ったりして、結局時間の浪費になってしまい、双方ともプレゼンする人にがっかりしてしまうのです。
 もしそのようなミスが二度も起きようものなら、取引は中止になってしまうかもしれません。その時はもう「煮熟的鴨子又飛了」(せっかく成功する兆しが見えてきたのに、途中で失敗してしまった、という喩え)と、感慨することしかできないものです。

 斎藤さんは、某大手会社の営業担当です。もちろん営業の面で経験豊富といえます。彼は、コンサルティング業界のある企業に頼まれて、当社の役員を兼任することになりました。
 さすがに経験豊富な斎藤さんですから、彼が来てからというもの、この小さな会社は、まるで生き返ったかのようになりました。
 いくつもの大企業から次々と注文がやってきて、会社の従業員は、斎藤さんのことを神のように尊敬したのです。

 斎藤さんが営業する従業員によく言う言葉は、「落ちついて、内ではいくらてんてこ舞いになっても、外ではいつも冷静でなければなりません。自分の弱みを外に見せてはいけないのです。他人に当社に対して安心感を持ってもらうために、常に当社が有力な会社であることをアピールしなければならないのです。そうすれば、商売もますます順調になっていくはずです。」ということです。
 斎藤さんは、大手企業のやり方をこの小さな会社に持ち込んだと言えるでしょう。つまり、会社が小さくても大きな会社とまったく同じのことをやれるのだ、ということを見せようとしたのです。
 斎藤さんの口癖は、「ばたばたしないで!」です。日本語では「ばたばた」という言葉は、擬態語で、鳥が最初に空に飛び出すときの一所懸命ぶりを描くものです。
 「ばたばたしないで!」というのは、たいしたことじゃないから、鳥のように慌てなくてもいいんだよ、という意味を表しているのです。
 しかし、当社はやはり規模が小さいので、大きな会社のように仕事の細分化がきちんとなされている訳ではありません。全員が営業マンでありながらも、技術的な仕事をも担当しているのです。社長ですら、会社の清掃マンを兼任しなければならないのです。
 
 大企業のやり方で仕事をやっていくことになると、印刷物もたいぶ増えますが、会社には専任秘書がいないので、コピーなどの雑用もまたみんなでやることになってしまいます。結局、プレゼンをむかえるたびに、会社中てんてこ舞いで、めちゃくちゃな状態に陥ってしまうのです。
 とりあえず、通常の業務を一旦ストップして、みんな一緒になってプレゼンの準備に取り組みます。プレゼンの準備がやっと無事に終わると、今度は通常業務のほうが怠ってしまったので、またみんなで間に合うように仕事を急がなければなりません。
 その結果、従業員は実働時間の7割を営業に、残り3割で通常業務の仕事をしなくてはならなくなってしまうのです。

 現代の商業社会においては、言葉使いは適切でなければならないし、文章はポイントが明確で、かつ簡潔でなくてはなりません。ですから、斎藤さんのもう一つの口癖は、「簡単にいうと…」というものです。さらに、日常のメールのやり取りでも、彼はよく文末で「取り急ぎ××…」というふうに結びます。
 ある日斎藤さんは、会社の某中国人職員に、会社のサービス明細書を作るように命じました。職員はさっそく仕事に取り掛かり、やっとその日のうちに明細書を完成させました。そして急いでメールに添付して斎藤さん宛に送ったのです。
 彼はメールの最後に、斎藤さんのように「取り急ぎ…」という言葉を使おうとしたのですが、うっかりして「とりの急ぎご報告まで」と書いてしまったのです!
 たった一つの「の」が挟まれたことで、文章の意味はまるきり変わってしまいました。本意の「急いでご報告する」ことが、「鳥のように慌ててご報告する」ことになってしまったのです!それは、斎藤さんが普段強調してきた「鳥のように慌てないこと!」という主旨と真正面からぶつかってしまいます。
 ですから斎藤さんからの返事には、「取り急ぎです、鳥の急ぎではないですよ!」という言葉がしっかり付け加えられていました。


 

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