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ママに迷惑をかけない

作者:彩云  来源:贯通论坛   更新:2004-7-2 16:05:00  点击:  切换到繁體中文

 

私と夫は仕事のために相次いで日本で暮らすようになりました。3歳になる子供は実家(中国)の母親のところで預かってもらっています。
 いつも母に国際電話をするとき、娘の無邪気な声を聞くのですが、その声を聞くたびに心が痛みます。「かわいい娘を日本に連れて来ようか
。ここ(日本)で大きくなって、ここで教育を受けさせ、育っていく方が良いだろうか?」と、さんざん悩んでいます。
 このことについては、夫と二人で何回も話し合いしましたが、ずっと心を決めることが出来ませんでした。しかしある出来事が私に決心をさせることになったのです。

『ママに迷惑をかけない』
 
日本の3月3日はひな祭り(桃の節句)、女の子のお祭りの日です。日本では伝統的に祝日とされているこの日に、女の子のいる家庭では必ず娘たちのためのお祝いするのです。
 雛人形を飾ってあげたり、新しい服を買ってあげたり、また神社に連れて行ったりもします。
 私の会社のある同僚は、ご主人を数年前に亡くしているのですが、
中学生になる一人娘
がいます。ひな祭りの前日、彼女は「明日うちに遊びに来ない?」と誘ってくれました。
 夫は仕事が終わるのもかなり遅くなるため、家に帰っても面白くないので、彼女の招待に応じることにました。
 翌日、仕事が終わると、私と彼女は2人一緒に会社を出て、さっそく近くの丸井に彼女の娘さんへのプレゼントを買いに行きました。
 
 そうして7時くらいに彼女の家に着きました。もうすでに娘さんが家いるだろうと思っていたのですが、彼女はいませんでした。このことについて同僚の反応は平然としたものでした。
 「9時までには帰ってくるから、テレビでも見てたら?」と同僚は言いましたが、私は彼女と一緒に晩ご飯の用意をした方が良いと思ったので、2人でご飯を作りながら世間話をしていました。
 彼女は、旦那さんが亡くなってからの生活の辛さを話してくれました。確かにずっと
女手一つで家庭を支えるということには、いろいろな苦労があるでしょう。私は彼女の話を感慨深く聞きました。

 8時半頃、娘さんが帰宅しました。とても礼儀正しい子だという感じです。静かに食事を終え、3人でテレビを見ながら、しばらくおしゃべりをしました。
 すると突然電話が鳴りました。私の夫からの電話です。彼は、今晩は仕事で徹夜するから家には帰らないことにしたと言うのです。
 同僚にそのことを話したら、ここにはいつも2人しかいないし、時間ももう遅いから今晩は泊まったら?と言ってくれました。みんな女同士ですから、安心して彼女の誘いに応じました。
 
 娘さんと私が同じ部屋になりました。私は寝る前に、いつものように実家に国際電話をしました。娘の声を聞きたかったのです。
 「ママ!」と、電話の向こうから聞こえる娘の無邪気な声を聞いた途端、なんだか思わず涙ぐんでしまいました。娘の声が続けて「ママ、いつ帰ってくるの?私のことを思っているの…?」と言いました。
 それを聞いた私は、我慢していた涙が溢れ出てきてしまいました。電話を終えてふと見ると、同僚の娘さんが私のことをずっと不思議そうに見ていたことに気づきました。
 状況を説明していなかったのですが、娘さんはすぐに察して、「おばさんは1人で休んだほうがいいよね。邪魔しないから。私は母さんの部屋に行くわ。」と、愛想よく言ってくれました。
 「いえいえ、大丈夫ですよ。」と言っても、彼女は布団を持って母親の部屋に移っていきました。1人になった私は、天井を見ながら、かわいい娘のことを思い、いつのまにか眠ってしまいました。

 翌日、同僚とお昼を食べたときに、昨日のことを謝ったのですが、彼女は逆に私に感謝したいと言いました。私のおかげで自分の娘との交流を深めることができたから、ということでした。
 「えっ?私のおかげで?」と、不思議に思った私でしたが、同僚の説明を聞いて、やっとその言葉の意味を理解したのです。
 昨晩、娘さんはお母さんの部屋に入ってすぐ寝たわけではなかったのです。彼女は私が電話をして泣いたことを、彼女の母親に話したそうです。
 『なぜ、おばさんは泣いたの?』という娘さんの疑問に対して、私と遠く離れている娘のことや、母親にとって家庭と子供が一番大切なのだ、ということを話したそうです。そしてご主人が亡くなったばかりの頃、つまり娘さんがまだ幼い頃のことも話したというのです。
 彼女の話は続きました。「毎朝会社に行く前、娘はいつも愛想よく玄関で見送ってくれたのよ。でも、夜帰ってきた時は、よくおもちゃをもったまま寝ていたことが多かった。いつも電気がつけっぱなしで、おもちゃもあちこち散らかしっぱなしで、随分いたずらをしてたようだったわ。」――
 
 「その時のことについて、きのう娘が、なぜそうしたのか私に打ち明けてくれたのよ。私が彼女のことを捨てたんじゃないかと思ったりしてたんですって。
 だから、毎朝一所懸命に自分を良い子にして、ママに捨てられないように努力してたんですって。でも、私が家を出た後は淋しくて、彼女は1人で泣いてばかりだったそうよ。
 泣き疲れたら、1人で家にいるのがすごく恐くなって、テレビや電灯などをつけて、音の出るもののスイッチをすべてオンにしていたんですって。彼女は自分といつも一緒にいてくれる人が欲しかったのね…。」

 彼女は話しながら、涙を堪えきれなくなっていました。
 「あの頃、私は毎日一生懸命に仕事をして、娘に良い暮らしをさせたかったのよ。でも、娘にとってそれらはすべて無意味なものだったのね。彼女の欲しかったものはとても単純なものだった。ママと一緒にいるということだけ。」
 「思いもよらなかったわ。彼女が子供時代をそんなふうに過ごしてきたなんて。遊びのときにうっかりしてそうなったかと思い込んでいた彼女の手の甲にある傷が、実は自分でわざとナイフで傷つけたものだったということを、昨日になって初めて知ったのよ。
 まだあんなに幼い子なのに、もう自分で自分を傷つけていたなんて…。彼女の心の中にあった苦痛はなんて大きなものだったのでしょう。
 娘がそのことを打ち明けてくれた時、私の心はナイフで切り裂かれているようだった…。」

 彼女の話を聞いて、なんだか情けないような気持ちになりました。子供にとって母親というものはそんなに重要なものなのかと、初めて悟ったのです。
 『なぜその時、ママに自分の気持ちを正直に言わなかったの?なぜ、ママにいて欲しいと言わなかったの?』と、急に、彼女の娘さんに聞きたくなりました。
 しばらくたったある日、再び彼女に誘われて彼女の親子と一緒にハイキングすることになりました。これはちょうど良いチャンスだと思い、その疑問を娘さんに聞いてみました。
 ところが、娘さんの答えは意外なものでした。そしてなぜ彼女がそう思うようになったのか、とても不思議に思いました。
 彼女の答えはこうでした。「ママはママ、私は私でしょう?子供のときから、ママに迷惑をかけないようにと思っていたから、言わなかったんです。まして今はもう子供じゃないから、話す必要もないと思ってたわ。
 もしあの日おばさんが泣いていた姿を見なかったら、お母さんとおしゃべりすることがなかったら、一生話すこともなかったでしょう。」
 「でも彼女はあなたのお母さんじゃないの?なぜ、ママに迷惑をかけてはいけないなんて思うようになったの?」と、私は続けて聞きました。
 「分からないけど、子供の頃、先生から他人に迷惑をかけないように、というふうに教わってきたからかも。お母さんといっても自分ではないのだから。私の友達なんかもみんなそう思っています。
 あと何日かしたら、私は16歳になります。16歳になったら1人暮らしもできるようになります。いつかは独立するのですから。」
 「1人暮らしするつもり?」
 「ええ、自分で部屋を借りてね。これでお母さんと住まなくても良くなります。」
 「じゃあ、お母さんはどうなるの?彼女1人で寂しい思いをさせてもいいの?」
 「寂しいことはないでしょう。ママはママの生活があるし。私達が別々に住んでも、別に何も影響し合うこともないと思います。」
 そういった娘さんの話を聞いた私は、言葉を無くしてしまいました。
 
 今でも彼女の「ママに迷惑をかけないように思っていたから。」という言葉はずっと頭の中に響いています。これは高等な教育が目指す目標なのでしょうか?
 今の世の中、肉親の情と倫理が大切なのか、それともそれより他の何かが重要なのでしょうか?私達母親としては、自分の子供に「情のいらない鉄人」になって欲しいのか、それともいつまでも「自分のかわいい子供」でいて欲しいのかは、言うまでもないことです。
 生活が少しキツイときには「お金を稼ぐこと」が日々の一番の目的となるかもしれません。でも、肉親の情まで犠牲にしてしまっては、その代価はあまりに大きすぎるのではないでしょうか。
 子供がときどき自分の話を聞かないことに対してイライラしてしまう時もあるかもしれませんが、でも子供はママの大切さがよく分かっています。
 少なくとも、自分の子供がもし同僚の娘さんのようになったら、気持ちの上ではどうしても受け入れ難いことです。それは言葉では表現できない痛みです。
 きっとすべてのお母さんは、「ママに迷惑をかけないように思っていたから。」という言葉を聞いた時、心がすごく痛むことでしょう。
 私は自分がどんな答えを欲しているか、はっきりと分かってきました。娘に幸せな子供時代を過ごして欲しい、ずっと精神も肉体も健全な子でいて欲しいのです。
 
 娘は母親を必要としているのです。だから私は帰国することにしました。


 

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